かまいたち山内さんがついにエッセイ本を出しました! 芸人さんが執筆している本というのはいくつかありますが、その流れがついにかまいたちにも!
エッセイ本なのですが、はじめと終わり、それと各章の導入部分として、猫のにゃんじが猫目線で、山内さんのことを話してくれています。 (ちなみに、本の中には、「にゃんじ」の名前の由来も書かれています。)
読んだ方が一発で面白さが分かると思うし、あまり話すとネタばれになってしまうので、多くは語れないのですが、読んだ感想として、一番強く感じたメッセージは、「人生の道のりにおいて、決して無駄なことはない。全てが繋がっている。」ということでした。 山内さんの幼少期や学生時代などでの出来事の数々が、今の芸人としての仕事に全ていかされているのです。それが事細かに説明されてあります。
そういう意味では、後から全ての伏線を回収する物語のような本としても読めます。
あと、この本を読んで、かなり親近感を覚えたことが一つ。
それは、山内さんの育った家庭環境。
山内さん曰く、「家庭では母親がとにかく力を持っていた。母親からはたくさん怒られたが、父親からは怒られた覚えがない。」のだそうです。 この環境が私と非常に似ています。 私も、まあとにかく母親からはしょっちゅう怒られましたが、逆に、父親からはほとんど怒られたことがありません。
他にも山内さんの母親とのエピソードが語られています。 山内さんは、「母親には母親の個性がある」ということを分かっていて、お母様と自分との関係性を俯瞰して見ることが出来ているなぁと思いました。
この本も猫からの目線で書いているし、山内さんは物事を落ち着いて俯瞰して冷静に捉えることが出来る人なのかもしれない、と勝手ながら思いました。
そして、「お笑い愛」の強さも改めて知りました。
これだけ面白くて売れている芸人さんなので、当然ながら、ネタを何度も試行錯誤して作り直していることは容易に想像出来たのですが、想像出来ていたつもりでした。ネタ作りにおいて、そんなに何度も何度も作り直しているとは思わなかったです。 お二人とも、想像以上に努力の塊の人でした。努力に努力を重ねまくってきたということを改めて知って、尊敬の念が深まりました。
最後に、この本のおもしろポイントを一つ。
山内さんは、この自分の本の帯を、なんと自分で書いています!
自分で自分の本の帯を書くってなかなか珍しいですよね。それをやってのけちゃうあたりが、山内さんのすごいところです。
この帯にも書いてあるとおり、一気に読み込める本となっています。